民主党の小沢一郎元代表は28日午後、輿石東幹事長と国会内で約50分間会談した。消費増税法案に反対し、離党も視野に入れる小沢氏に対し、輿石氏は思いとどまるよう要請したとみられる。小沢氏は増税方針の撤回を重ねて求めたもようだ。両氏は午後5時すぎから再会談した。
　一度目の会談後、輿石氏は記者会見し、政権運営への協力を求めたことを明らかにしたが、具体的な会談内容については「今、申し上げない」と述べた。一方、小沢氏は衆院議員会館の自室で側近議員らと対応を協議した。
　会談に先立ち、小沢氏は「うまくいかなければ重大な決断をしなければならない」と述べ、不調に終わった場合は離党も辞さない構えを示している。今後の小沢氏の行動や、同調者の規模が焦点で、民主党内の緊張が高まっている。