2014年11月10日
“チューチューが聞こえますか” はい島伸彦「In Melodies」展がおもしろい
“チューチューが聞こえますか” はい島伸彦「In Melodies」展がおもしろい
産経新聞 6月24日(日)16時34分配信
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【週末美シュラン】はい島伸彦作品(写真:産経新聞) |
【週末美シュラン】日頃、ギャラリーや美術館をまわっていると、多様な美術に触れることができる。表現が過激すぎて「これがアート」なのか、と思うこともしばしば。どう書いたらいいのか悩み、書かないことも。頭を働かせ理屈を考えなければならない刺激的なものもあれば、単純に心をなごませてくれるものもある。今回紹介するはい(字はくさかんむりに配)島伸彦さん(昭和45年生まれ)の作品は後者だ。
見ていると、なんとなく気持ちが楽になって優しい気持ちになってくる。キャンバスはアクリル絵の具の薄いブルーやグリーンなどで淡く塗られ、柔らかい色彩が広がる。描かれているのはウサギ=写真=やネズミ、樹木、川など。それらが画面上にシルエットのように浮かび上がる。
はい島さんは、東京造形大学卒。版画などを学び、主に平面作品を手がけるアーティストだ。今回の発表は3月に出版した絵本『きこえる?』(福音館書店)の原画を展示。作者は描くにあたって「音が聞こえる」ことを意識したという。
はい島さんの絵には難しい理屈はいらない。気軽な気持ちで絵に向き合い何かを感じ取ればいい。耳をすまし、雑念を取り除いて絵に向かえば、きっと何かが聞こえてくるはず。描かれたものの音が聞こえてくる人もいるだろうし、まったく描かれていない風の音を感じる人もいるかもしれない。音楽を聴く人もいるかもしれない。あるいは何の音も聞き取れない人もいるかもしれない。鑑賞者のたどってきた人生によって感じる音はさまざまだろう。まずはアートに無心で接してみてはどうだろう。思いもよらない音が聞こえるかも。(渋沢和彦)
7月7日まで(日月休)。東京都中央区銀座2の16の12、銀座大塚ビル地下1階、メグミオギタギャラリー。(電)03・3248・3405。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120624-00000528-san-soci
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